女性みらい通信 Vol.2

「第4 回世界女性シェルター会議」に参加!

東条恭子です

こんにちは。東条恭子です。

私が県議会議員になって、11カ月がたちました。知事が掲げているのは、国難と言われる「人口減少対策」と南海地震・豪雨災害に備えた「防災対策」です。そのことも大切ですが、そごう徳島閉店問題や徳島市新ホール整備事業問題について昨年の11月議会でも議論されました。

私が議会に入って思うことは、県民や市民が置き去りにされ、もっと身近な生活の諸問題抜きにオンリーワンやVS東京、掛け離れたところでいるように感じています。今、徳島県の政治には県民や市民の立場に立った施策が求められています。

そんな中、私は昨年11月、初めて「世界女性シェルター会議」に参加しまし
た。世界会議は凄い迫力があり、他国の女性は輝きを増していました。聞いた話の中で、「これまでの社会は家父長制で父兄社会、表には女性はいなかった。男性がリーダーになる社会は、常に競争や勝敗を意識し、経済優先で自然を崩壊、力で女性や子どもを支配することがある。そういった社会に、今、地球が警鐘を鳴らしている。女性は分け合い支え合い、自然を生かし、命を守ろうとする。今、必要なのは、愛が満ち溢れ平等が高まる包摂なる社会である。シェルターから、子どもたちに『愛』の種をまき、育てていこう。
『愛』を拡げるためにすべての人が連携とネットワーキングしよう!」と言われ
た言葉がとても印象的でした。日本の女性政策の遅れを痛感させられた会 議でした。少子高齢化は、長寿と言われる女性の問題でもあります。母や妻・娘や孫 が笑顔で輝く社会、女性の人権を尊重し、女性や子どもに対する暴力をなくし、誰もが健康で安心して生きられる、ひとり一人が大切にされる社会に向けて活動して参ります。今後とも皆さまのご指導・ご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

世界中で、女性や少女に対するDVや性暴力の被集合!

世界中で、女性や少女に対するDVや性暴力の被害は大きな問題であり、世界中でDVや性暴力にとりくむ人たちが集まる「世界女性シェルター会議」が、今回はアジアで初めて、台湾の高雄市で開催されました。
 
この会議には世界120の国から、DVアドボケイト、支援者、政府代表、資金支援者、協力企業、研究者、学生そしてアクティヴィストが一堂に集まり、そこで、女性に対する暴力を根絶し、女性シェルターをいかに強化していくかについて話し合った。日本からは、約100名、徳島県からは7名、世界から1,400名が参加しました。私にとっては、はじめて国際会議でしたがとても充実した時間を世界中の女性や男性と共有できた。
 

台湾で開催された理由として

・男女平等度はアジアで1位。
・国会議員の40%は女性。
・管理職約40~50%が女性。
・同性婚が2019年5月に認められた。
 
また、来賓として、蔡英文女性総統がサプライズでご挨拶にいらしたのには驚いた。日本なら総理が来るなど考えられない。その状況からもいかに政府が女性の進出や女性に手を差し伸べているのかがよく分かった。
 
今回の2019年12月ジェンダー指数で日本は、153カ国中121位と日本の男女平等指数は下がりに下がり先進国とはとても言えない状況となっている。
 

テーマ1、新たな課題

データ収集、プライバシー、LGBTQのためのシェルター運営、構造的暴力などの新たな課題についてオープンに話し合った。
・現在中国による逃亡犯条例改正案に対して、人口7分の1,200万が抗議行動に参加している。その抗議運動の中警察や司法によって若い女性たちへの性的虐待が起きていることを知ってほしい。明らかに政治的なモチベーションによる性暴力であり、政府に反対する人の口をふさぎ、コミニティを分断する目的だ。女性たちは拘置所に入れられ、尋問を受け、服を脱いで下着をとるように言われ、周囲から丸見えの場所で何度も屈伸をさせられるなどの性暴力を受けている。アンケートによれば、性的な暴言、身体を触れられる、望まない性行為を要求されるなどの被害が、路上や警察署、拘置所などで起きている。国際的な支援が必要であり、独立した調査委員会を求めている。

テーマ2、アートとアドボカシー(啓発)

ヴァギナ・モノローグから#MeToo運動まで、アートと文化産業は女性に対する暴力への一般市民の考え方を変えるのに重要な要素となっています。このセッションでは、ジェンダーに基づく暴力を根絶するために「心を動かす作品」様々なアート・芸術をどのように活用できるか話し合った。
2019年アカデミー賞の外国語部門に選ばれた「ROMA」という映画は、二人の女性の人生を描いており、女性差別を表現している。多くの人は、運命は決まっているというけれど、あるカテゴリーの人がどのように生きるべきかをとやかく言う人に、決して従ってはいけない。私たちの決心、強い決意を持ってそこを出るリスクを取るべきだし、そうしたからこそ、ヤリッツァ・アパリシオは初めて先住民の女性としてアカデミー女優になることができた。どうして私には価値がないのか、女性、肌の色、言葉、土着の人間であることによる差別は、女性への暴力のシリアスな問題。ジェンダー不平等な世界を変えようとする決心が、まず最も必要なことなのだ。
 

テーマ3、シェルター運営とソーシャルワークの新しい手法

このセッションは革新的なシステムおよび社会資源やサービスの一本化などサバイバーの様々なニーズに対応するために、従来の考え方から離れ、革新的なアイデアを出すことを目的に開催され世界中が繋がった。
元々自然豊かなアフリカは変わってしまい、レイプや病気などが横行している。そんな中で女性たちの尊厳を取り戻すために「シティーオーブジョイ」というシェルター活動が始まった。苦しみをパワーに変える活動、一人ひとりの能力を可視化して、自分自身を取り戻していくための活動を行っている。本当のことを語り、痛みを他の体験に変えていく。女性の人生を変えていくための生活まるごと活動だ。シェルターは、社会を変える、自分たちの革命を起こす準備をする場所だ。
 

テーマ4、政策と立法

このセッションでは、国際的な基準や目標を批判的に見直し、国の責任を明らかにして協働体制を改善する革新的な戦略を探し、被害者の保護および暴力の根絶のために必要な法律や政策とは何かを考えた。
①人権をめぐるシステムは全世界にそれぞれあるが、国連でフレームをつくる必要がある。
②国々の説明責任を明記する必要、国連の条約はそれぞれの国によって法制化されるが、国際的には、様々なキャップがある。
③定義は各国に任せられているので、常に不完全な定義。更には罰則が必要。世界的に包括的な条約をつくり、その効力をもっと強化すべき
④ポリシー&レジスターレーション 2014年のイスタンブール条約は、締結国が30カ国。現在はモニタリングしている状況。女性たちは何世紀にも渡る、家父長制による不公平な差別や抑圧を経験してきた。「誰ひとり取り残さない」まず、実現への責任が持てる構造をつくっていくことが必要。
 

テーマ5、平等と経済的エンパワメント

このセッションでは、女性の経済力を高め、包括的なコミュニティを作り、
貧困と暴力を減らし、女性と少女をエンパワーするための様々な手法につ
いて考えた。
 
経済的なことが問題なのか。例えばアフリカの性器切除は女性がビジネスでやっている。ソエと呼ばれる伝統的に性器切除を仕事と女性たちに対してその社会から排除するというのでは、本当の解決にならない。教育の問題である。ケニアの女性から、私自身は知識があったので性器切除から逃れることができた。ソエたちに「ナイフを捨てよう、他の仕事をしよう」と呼びかけソエだった女性がコミュニティの話を語り継ぎ、女性へのアドバイスができるような方向の活動をしている。内戦など女性や子どもに暴力が続く中で、女性に有害な伝統から女性自身がどのように逃れるか、そのためにジェンダーの意識向上を目指したい。
 

ワークショップとセミナー

4WCWSの分科会のワークショップとセミナーでは、女性に対する暴力の広が
りを止めるための革新的な解決策を見出せるよう、支援者、政策立案者、学者、
そしてサバイバーとの意見交換やディスカッションができる様々な場、参加者
同士がより深く話し合う場だった。
イブ・エンスラー(アメリカ)詩人、サバイバー
私は毎日毎日闘ってきた。男性が心からの謝罪の言葉を言うのを、いまだ聞いたことがない。私は私が聞きたかった言葉を、自ら書くことを続けた。男性もまた、癒されることが必要でそれは次のようなことだ。
 
①まず自分を解くこと。子どもだったころのように、自分の感情を開放して、泣いたり叫んだりすること、自分に許可することが必要。私たちは社会の期待に添うことで、多くの感情を抑圧してきている。
②次に自分を認めること。実際に何が起きたのかを、そのままに認めることがとても大事で、そのためにはパワーが必要。同時に加害者の痛みを被害者が理解する必要はないことを認める。
③さらに、自分が虐待をした人がどう感じたのかを知る。
④そして、責任を取るということ。このステップこそすべての男性に経験して欲しいと語った。破壊されつつある自然を思う時に、黙々と語らず、ただ暴力を受け続けている女性を連想する。今、私たちは暴力に満ちた世界を変えるためにこそ、声を上げよう。「命の力」鳥や花や虫や、多くの自然たちと共に生きる世界を取り戻そう。女性や子どもへの暴力は、地球への暴力につながっている。父権社会のやり方、自然を支配し、侵略し、破壊して世界をわがものとしてきたところから、いのちや自然を取り戻すことが必要。こんな世界は嫌だと声を上げよう。そのためにこそ、女性たちが繋がっていこう。